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プロフィール

小田  紘也

Author:小田 紘也
(おだ ひろや)
1989年鹿児島生まれ横浜育ちのライター兼スペイン語翻訳家。

2012年にはマドリードに留学し、スペイン代表のEURO優勝などを現地で経験。

<専門分野>
スペインサッカー全般、戦術分析、データ分析

<実績>
『月刊footballista(ソル・メディア)』、『サッカーキング・フリー(フロムワン)』など

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4分割で振り返るバルセロナの2014‐15シーズン(Jornadaレビュー特別編)
 三冠を達成し、欧州サッカーの歴史に名を刻んだルイス・エンリケのバルセロナ。そんな彼らの2014‐15シーズンを4分割で振り返ってみる。






【 (1/4) 良好なスタートを切るも、欧州の舞台に落とし穴】



 ルイス・エンリケ新体制がその一歩を踏み出したのは、8月24日だった。プリメーラ開幕節のエルチェ戦を迎えたバルセロナは、リオネル・メッシの2ゴールと下部組織から抜擢されたムニル・エル・ハダディの1ゴールで勝利を掴み、幸先の良いスタートを切る。
 
 翌節のビジャレアル戦では、デビューしてすぐに結果を出したムニルに続き、もう1人の若手選手が活躍。0‐0の場面で途中出場したサンドロ・ラミレスが値千金の決勝ゴールを挙げ、チームを開幕2連勝に導く。

 その後バルセロナは、第5節マラガ戦の引き分けによって開幕連勝が4でストップしながらも、首位をキープした状態でリーグ戦を進行。APOELとの開幕節でしっかり勝ち点3を獲得していたCLの舞台では、フランス王者PSGとのグループステージ最初の大一番を迎える。しかし、ここにシーズン最初の大きな落とし穴が待っていた。

 ルイス・エンリケのチームは、メッシとネイマールがゴールを記録しながらも、3失点を喫し、アウェーの地で今シーズン初敗北を記録。グループリーグにおける首位争いで一歩後退し、現地メディアからは「チームのブラッシュアップが足らない」との批判を受けることになる。





【 (2/4) リーガ2連敗からの反撃】



 CLでの敗北の衝撃が走ったバルセロナだったが、リーガでは、第7節のラージョ・バジェカーノ戦で、守護神クラウディオ・ブラーボが開幕連続無失点記録を更新するなど、その後も無失点と無敗を継続。そのまま首位の座も維持してアウェーでのレアル・マドリードとのリーガ・クラシコを迎える。しかし、ここで再び落とし穴が待っていた。

 処分明けのルイス・スアレスをスタメン起用したバルセロナは、幸先よくネイマールのゴールで先制に成功するが、そこから3点を奪われてリーガ初敗北。2位セビージャに勝ち点で並ばれると、翌節のホームでのセルタ戦もホアキン・ラリベイの一撃に沈み、まさかの2連敗で4位に転落してしまう。

 しかし、ルイス・エンリケのチームはここから反撃の姿勢を示す。CLでは、第4節アヤックス戦で決勝トーナメント進出を決めると、最終節のPSG戦ではリベンジを達成して、目標の首位通過を達成。リーガでは、セルヒオ・ブスケツの終了直前の決勝ゴール(バレンシア戦)などもあって、年内の残り6試合を“5勝1分け”という好成績で乗り切り、首位レアル・マドリードと勝ち点1差の2位で2014年を終える。











【 (3/4) “アノエタ・ショック”で激震走るも、結果で跳ね返す】



 クリスマス休暇を経てバルセロナが迎えた2015年最初の試合は、鬼門アノエタでのレアル・ソシエダ戦。メッシやネイマールをベンチスタートとしながらも、勝利を目指して試合に臨んだルイス・エンリケのチームだったが、序盤にオウンゴールで失点すると、最後までそのビハインドを跳ね返せずに、2か月ぶりの黒星を喫してしまう。

 このアノエタでの敗北をきっかけに、クラブ内外が大きく揺れる。まずクラブ上層部は、選手補強などの面を統括していたアンドニ・スビサレッタSD(スポーツディレクター)の解任を決断。一方、現地メディアは、メッシが敗北翌日の公開練習を欠席したことに注目し、メッシとルイス・エンリケ監督の対立関係を報道。更にその数日後には、『ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長がメッシを支持し、ルイス・エンリケ監督の解任を決めた』という報道まで流れた。

 しかし、この不穏なムードをバルセロナは結果で跳ね返す。国王杯のエルチェ戦での勝利を皮切りに、アトレティコ・マドリード相手に3連勝を果たすなど、公式戦11連勝を達成。その後、またしてもマラガに無敗を止められたものの、そこから再び公式戦連勝をスタートし、第26節ラージョ戦の大勝で遂にリーグ首位への浮上を果たす。





【 (4/4) カンプ・ノウ・クラシコ勝利で、栄光へ加速】



 リーガで首位を奪取したバルセロナは、国王杯ではビジャレアルを準決勝で破り、決勝進出を達成。CLではマンチェスター・シティを2連勝で下して準々決勝進出を果たし、その勢いのままリーガの天王山、カンプ・ノウ・クラシコを迎える。

 大一番の結果は、2‐1でバルセロナの勝利。ゴールを奪ったのは、ジェレミー・マテューとルイス・スアレスという、夏に獲得した2人だった。

 2位との勝ち点差を拡大した彼らは、リーガ制覇に向けて加速。第31節でセビージャに引き分けたものの、第36節のソシエダ戦までリーグ戦12節連続無敗(11勝1分け)を達成し、優勝に王手をかける。一方のCLでは、PSGとバイエルン・ミュンヘンを次々撃破し、4シーズンぶりの決勝進出を果たす。

 三冠への挑戦権を確保したルイス・エンリケのチームは、まずアトレティコをメッシのゴールで下し、2シーズンぶりのリーガ制覇を達成。更にその2週間後に迎えた国王杯決勝で、アスレティック・ビルバオを3‐1で撃破して、二冠を達成する。

 そして迎えたCL決勝。イヴァン・ラキティッチのゴールで先制したスペイン王者は、一時同点に追いつかれたものの、ルイス・スアレス弾で勝ち越すと、ネイマールがダメ押しゴールを決めて3‐1で勝利。千変万化のシーズンを、“三冠達成”という栄誉で締め括って見せたのだった。








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テーマ:欧州サッカー全般 - ジャンル:スポーツ